議題
・ 番組審議
「祝!結成10年目 フースーヤのオーマイゴッドカンムリ!ヨイショ!」(25年4月25日TBSチャンネル1にて放送)
関西を拠点に活動するお笑いコンビ・フースーヤは、今年で結成10年を迎えます。
その節目を記念して制作された冠特番で、単なる企画集ではなく、家族や友人を交えた「同窓会」企画を通じて、彼らの素人時代の姿や家族との絆、お笑いへの想いも描いています。
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制作から
| フースーヤは、「漫才のフォーマット」にとらわれない独自の“ギャグ漫才”スタイルを貫いてきた異端のコンビです。今回は、そんな二人の人間味を多角的に伝えることを目的に、時間と熱量をかけて多くの企画を実施しました。昨年のM-1準決勝進出を経て、10年目にして芽を出し始めた二人の喜怒哀楽や素の魅力を感じられる内容となっています。
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出席者(敬称略)
| 委員長 |
伊藤洋一 |
| 委員 |
萩原健太 小松成美 残間里江子 高城剛 渡邊久哲 砂川浩慶
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| 局側出席者 |
CS-TBS 長尾社長、秋田取締役、森取締役、古閑取締役
TBSテレビ 藤原麻知 大谷慎一郎 出田陸 |
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委員の主な発言
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① 番組内容・構成について
フースーヤのファンや本人にとっては、冠番組を持てたこと自体が感慨深い出来事だといえる。彼らがM-1グランプリで活躍し、全国的な注目を集めたとき、この番組がどう評価されるかは興味深い。
番組内容については、彼らの個性を生かした構成になっている印象もある一方、漫才など本来のパフォーマンス以外を90分間見せられる点については、物足りなさを感じた。ファン目線でいえば、彼らの10年間の苦労や努力の軌跡をより深く見せてほしかったのではないか。
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② 企画内の演出について
たとえコントの一部だとしても、女性が男性芸人の髪を掴むシーンや、水着姿の女性のシーンについては、時代の倫理観にそぐわない内容だと思う。制作側からは、本人たちの希望と考査部門との協議を経て企画されたとの説明があったが、タレントオリエンテッド(タレント主導)的な制作姿勢には課題がある。タレントの意向を尊重するにしても、現代のコンプライアンス意識や、女性の扱いに関する社会的感覚とはズレがあると感じた。 |
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③ 番組フォーマット・視聴習慣について
現代の視聴者、特に若年層は短尺コンテンツに慣れており、YouTubeなどでは10〜20分程度の動画が主流となっている。CS放送で1時間半かけて一組のタレントを深掘りするという従来型の発想は、時代に合わなくなっている可能性がある。むしろ、各コーナーごとに分割して配信するなど、現代の視聴習慣に即した形式に変えていくことも検討してはどうか。 |
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以上 |